トップメッセージ

代表取締役頭取

 平素より、岩手銀行をご利用、お引き立ていただき、誠にありがとうございます。
 現在、当行の主要な営業基盤である岩手県では、海外経済の動向や、物価上昇、供給面での制約等の影響に注意する必要はあるものの、新型コロナの5類移行により、経済活動の正常化が一層進んでいます。特に観光面の回復が顕著で、ニューヨークタイムズ紙「2023年に行くべき52カ所」に盛岡市が選出された効果などから、インバウンドが本格回復し、当行が保有する赤レンガ館にも多くの観光客が訪れています。また、個人消費や生産活動も改善の動きとなり、全体として回復傾向が継続し、着実な成長が期待できる状況にあります。
 こうしたなか、当行では、今後10年を見据えた新長期ビジョンと新中期経営計画を策定しました。長期ビジョンは、「お客さまの課題解決と地域社会の持続的成長をけん引する価値共創カンパニー」です。地域事業者や自治体と連携しながら、再生可能エネルギー・農林水産・観光など、岩手特有の強みの活用とポテンシャルを引き出していくことで、地域に新たな価値を生み出す組織でありたいとの想いが込められています。
 長期ビジョンの実現に向けて、2026年3月までの新中期経営計画では、金融サービス領域の深化と新事業領域へ挑戦していく期間として、自己資本を活用するとともに、事業ポートフォリオの変革を通じて、10年後の創立100周年、連結当期純利益100億円到達に向けた成長軌道をつくり出します。当行グループに備わっている情報資産や営業基盤など、あらゆる財産を活用して、「当行グループだからこそできる新たな価値共創」を実現できるビジネスモデルを創出していきたいと考えております。
 当行はこれからも地域の発展に貢献し続けるため、役職員一同全力を尽くしてまいりますので、一層のご愛顧を賜りますようお願い申しあげます。

代表取締役頭取
岩山徹