豊かなくらし

2011年3月に発生した東日本大震災では、当行の主要営業基盤である岩手県をはじめ、広範な地域に亘って甚大な被害が発生し、特に沿岸部に拠点を有する企業では深刻な被害状況となったほか、内陸部の企業においても建物の損壊や機械の破損等に加え、売上減少等の間接的（二次的）な被害が広がりました。
当行では、震災により被災したお取引先に対して、当行グループの総力を結集し、事業再生支援の支援を図ることを目的として、2011年5月に「復興再生支援チーム」を設置しました。チーム設置以降、多様化する経営者の悩みの解決に向け、一社一社オーダーメイド型の支援を展開してきており、現在は、再建を果たしたお取引先に対するフォローアップを含めた支援へと活動内容は拡大してきています。

各種商談会を開催して、地域経済の活性化を促すビジネスマッチングの取組みを続けています。商談会では、県内の優れた産品の販路開拓・拡大のため、当行のお取引先とバイヤーなどが様々な商談を行います。特に、東日本大震災以降は、復興に向かう事業者へのサポートに力を注ぎ、「食品」「ものづくり」「グローバル化」「復興支援」など、多さまな切り口から取り組んでいます。

大学のシーズ（新たな技術など）と企業のニーズをマッチングさせることにより新事業の創出を図ることを目的に設立された、「いわて産学連携推進協議会（リエゾン-I）」の事務局（金融機関側）を運営しています。その基幹事業として、事業の多角化や新しいビジネスの創出を目指す、将来性のある企業への育成資金の贈呈を行っています。

お取引先への経営支援活動のひとつとして、2011年から「いわぎん次世代経営塾」を行っています。この経営塾は、次代を担うリーダーにマネジメントの本質とスキルを体系的に身に付けてもらうとともに、参加者同士で異業種間交流を深めることを目的としています。

お取引先の海外進出支援の一環として、海外ビジネスセミナーの開催、現地での海外商談会の実施など、当行の業務提携先と連携した支援を行っています。

各自治体が進めている地方創生の取組を積極的に支援しています。2021年3月末現在で、岩手県内の27市町村と「地方創生の連携に関する協定」を締結しており、各種セミナーの開催や販路開拓などの支援を通じて、各自治体が進める総合戦略の取組をサポートしています。